フレデリック・アヴェッカー 2018年のショコラアソート ベストオブ
2011年MOFを取得したフレデリック・アヴェッカー
フレデリック・アヴェッカー氏は2011年、日本の人間国宝にあたるMOF(フランス国家最優秀職人章)を取得したショコラティエです。製菓学校講師としてフランス国内外で活躍したのち、2002年南仏アヴィニヨン郊外シャトールナールに「アヴェッカー」をオープン。2013年から日本のサロン・デュ・ショコラに参加しています。
おそらく初上陸の年以来でしょうか、久しぶりに購入しました。
サロン・デュ・ショコラ東京会場で知識豊富なスタッフの方とじっくりお話ししながら選んでいたところ、アヴェッカー氏がいらっしゃって笑顔で対応してくださったのが印象的です。美しいクリアボックスにはなにも言わなくてもさらさらとサインをいれていただきました。常連ブランドは接客にあたるスタッフの方含め対応が素晴らしいところが多く、愛される理由がわかります。
ボックスの側面と紙袋にはMOFの文字が入っています。
アヴェッカー氏おすすめのボンボンショコラ詰め合わせ
ショコラアソート ベストオブ 6個入りを購入しました。その年のおすすめのボンボンショコラの詰め合わせです。アヴェッカー氏が愛するプロヴァンスを思い起こさせる花柄を使ったボックスに入ったボンボンショコラはいつまでも眺めていたい美しさです。
左 パベ・ノワール
アーモンドとヘーゼルナッツのプラリネをビターチョコレートでコーティング。プラリネの色が濃く味に深みがあります。ナッツが香ばしく塩気がきいているプラリネはビターチョコレートとよく合います。お酒に合いそうなイメージです。
中 メキシック
アヴェッカー氏の代表作、ミルクチョコレートで包んだとうもろこしのプラリネです。さくさくとしたプラリネに慣れ親しんだとうもろこしの風味が合わさり、更に塩気がきいています。こちらもお酒に合わせたくなりました。
右 テ・ルージュ
赤い果実の紅茶風味ガナッシュです。カシスのような香りから紅茶の香りにふわ──っと変化していきます。赤い果実の酸味はなくひたすら華やかで女性らしいローズのような香りが広がります。すっきりとした苦みの余韻が残ります。
左 フロコン
スペキュロス風味プラリネ、りんごのジュレ・洋梨・イチジクをビターチョコレートコーティングした、花柄が華やかな1粒。ふんわりスペキュロスの香りとフルーティーでみずみずしいジュレの酸味、なめらかなプラリネの繊細な食感がコーティングのビターチョコレートですっきりとまとまっています。
中 キャラメル・オランジュ
オレンジが香るキャラメルガナッシュはグランマニエがきいています。キャラメルの甘さはなくすっきり、どこまでもなめらかな舌触りです。オレンジの香りが長く続きます。
右 フランス
ミルクチョコレートの中にぬっちりとしたキャラメルとヘーゼルナッツのプラリネが入っています。底のセンターには塩、うっとりするような味と食感のバランスで全体のハーモニーが素晴らしいです。
さまざまな素材を用いながらも食感や味のバランスを保ち、それぞれの風味をしっかりと引き出すのはさすがです。
また来年もリピートしたいと思います!